紀勢本線の旅 (part2)


2日目

1.紀勢本線電化線

 7時40分頃に、紀伊田辺の駅に着く。
 すると、まもなくして、新宮行きの普通が到着した。165系3両編成の急行型車両であった。デッキがあるからである。
7時48分に日根野始発の普通が到着した。かなり乗っているようだ。ここで、終点の為に、こちらにたくさん乗り換えてくる。やはり、始発から乗るのが正解だったようだ。老人会らしきグループがたくさん乗り込んだため、満員となった。とりあえず、海が見えるボックスシートを取って、正解だった。

7時50分、紀伊田辺を出発。ここからは、海でなく、内陸側を通る。老人会グループはどこへ行くのであろうか?白浜か串本辺りであろうと予測していた。朝来、白浜と停車時間が長かった。下り列車行き違いのための停車であった。周参見を過ぎると、また太平洋が広がった。しかも、景色が良かった。天気も良く、海が青かった。

串本に9時31分に到着。ここは、本州最南端の駅。一応、シャッターを切った。しかし、老人会の人らは、ここでも降りなかった。とすると、紀伊勝浦かと思ったが、結局、新宮まで乗っていたので、これは驚いてしまった。特急「くろしお」にたくさん抜かれているのに…。と思うが、経費を削減するために、鈍行で行こうと思ったのであろうか…。やはり、満員になる事はなかった。

そして、10時38分に新宮に到着した。老人会の人らもここで降り、乗り換えるのかと思ったが、ここで、下車した。僕らもそのまま下車した。10時50分発の普通があるのだが、あえて、一本落とした。


2.紀勢本線非電化ローカル線

 新宮には、何があるのか分からなかったので、とりあえず、駅前をぶらぶらした。すると、近くに徐福寺があったので、ここで観光する事にした。でも、時間が余ってしまい、また駅に戻った。

そして、駅弁があったので、これで昼食とした。そして、ここで、快速「みえ」の指定券を購入した。あえて、座れるように、保険として購入した。

12時24分発の亀山行きの普通に乗る。キハ58系の2両編成であった。気動車版の急行型である。定刻に発車し、あっという間にトンネルに入る。そして、抜けると橋を渡った。熊野川である。ここで、やっと三重県に入った。やはり、海が見えていて、急行型ボックスシートでも快適であった。高校生の姿が多く目立っていた。熊野市、尾鷲と大きな駅では、乗降が激しかった。

尾鷲では24分の停車時間があった。この時間を利用してなのか、キオスクで買い物をする高校生もちらほらいた。ここで、ワイドビュー南紀がきた。4両編成で、グリーン車以外は、かなりの乗車率となっていた。

尾鷲を出ると、海が見えなくなってしまった。志摩半島の付け根を横断するのである。紀伊長島に14時50分に到着した。ここで、なんと57分も停車するのである。この長さには、驚いた。良く考えると、乗務員の休憩時間ではないだろうか?私はよくわからない。

ここでは、ボーっとして過ごし、長い停車時間が終わった。ほとんどの乗客は、外に出て買い物をしていたようだ。しかし、無意味なロング停車時間だった。15時47分、日もかなり傾いてきて、発車。

すぐに紀伊長島の街は消え、一気に山深い谷へ入り込んだ。かなりの高さである。周りは森と山…。すごいところを走っているんだと思わず驚いてしまう所だった。次の梅が谷駅には、15分もかかっていた。三瀬谷を過ぎてから、闇が支配をし始めてきた。そろそろ景色も見えにくくなってきた。あいかわらず乗客は少なかった。16時58分多気に到着した。ここで、1両増結していた。


3.新型気動車快速「みえ」の旅

 ここからは、松坂まで快速「みえ」に乗ることにした。松坂で降り、駅弁を購入した。当然、松坂牛弁当である。しかも、商品がなく、出来立てがくるのを待っている事にした。鳥羽行きの快速が来る手前でやっと駅弁がもらえた。これで、夕飯にはありつけたのである。しかし、こんな夕方過ぎに出来立てをくれるとは思いもよらなかった。人数が多かったから、やってくれたのであろう。快速鳥羽行きは、ガラガラであった。鳥羽に着いて、少し駅前を散策。

すぐに戻って、指定席の席に座った。ここで、駅弁を食べた。しかし、乗ってくる客は、少なかった。18時32分発車した。やはり新型気動車の乗り心地は最高であった。転換シートも合格点であった。加速も速く、スピードもキハ58系なんてボロクラスだと言う事が、分かった。伊勢市、多気、松坂、津と停まっても、乗る人はいなかった。これなら、自由席にしておけば良かった…と大後悔。そして、20時22分に名古屋に到着した。結局快速「みえ」が混む事はなかった。



二日間の旅ではあったが、充実していたと思った。路線もすべて初試乗であったし、ローカル線のすばらしさを体験した旅でもあった。18切符の旅もなかなか良いものであると、このとき、思った。今回は、山から海へという旅だったが、逆方向に行く旅も考えてみようかと思った。次回はどこへいこうかと考えるようになるほど、旅が好きになってしまった。



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